この記事でわかること
- The Modelの基本の仕組み
- 分業するメリットと落とし穴
- 少人数のベンチャーでの取り入れ方
The Modelとは
The Model(ザ・モデル)は、顧客を獲得してから契約を続けてもらうまでの流れを、いくつかの段階に分け、段階ごとに担当とKPIを決めて、数字でつなぐ考え方です。日本では、セールスフォース・ジャパンでの実践をもとにした書籍『THE MODEL』(福田康隆 著)で広く知られるようになりました。
基本の仕組み:4つの段階
| 段階 | 役割 | 代表的なKPI |
|---|---|---|
| マーケティング | 見込み客(リード)を集める | リード数、資料請求数、問い合わせ数 |
| インサイドセールス | リードに連絡し、商談の機会をつくる | 接続数、アポ数、商談化率 |
| フィールドセールス | 商談して受注する | 商談数、受注率、受注金額 |
| カスタマーサクセス | 契約後に成果を出してもらい、継続・拡大につなげる | 継続率、解約率、追加契約の金額 |
ポイントは、各段階の数字が「掛け算」でつながっていることです。リード数×商談化率×受注率で受注件数が決まるので、どの段階の数字が足りないかが見えやすくなります。
分業するメリット
- ボトルネックが見える:どの段階で顧客が落ちているかが数字でわかります。
- 専門性が上がる:それぞれの役割に集中できるので、スキルが伸びやすくなります。
- 採用や育成がしやすい:役割が明確なので、求める人物像や育成の型をつくりやすくなります。
落とし穴:早すぎる分業
一方で、人数が少ない段階で形だけ分業すると、次のような問題が起きます。
- 担当の間の引き渡しで情報が抜け、顧客から同じことを何度も聞くことになる
- 「自分の段階の数字」だけを追い、受注や継続という最終的な成果につながらない
- 1人が複数の役割を兼ねていて、結局どの数字にも責任を持てない
ポイント
The Modelの本質は「分業すること」ではなく、「段階ごとの数字で、どこがボトルネックかを見えるようにすること」です。人数が少ないうちは、担当を分ける前に、数字の定義と引き渡しのルールを揃えるところから始めるのがおすすめです。
The Modelの本質は「分業すること」ではなく、「段階ごとの数字で、どこがボトルネックかを見えるようにすること」です。人数が少ないうちは、担当を分ける前に、数字の定義と引き渡しのルールを揃えるところから始めるのがおすすめです。
少人数のベンチャーでの取り入れ方
- まず段階と数字の定義だけ決める:担当は分けなくても、「リード」「商談」「受注」を何で数えるかを決めます。
- 一番詰まっている段階から人を置く:商談の機会が足りないならインサイドセールス、契約後の解約が多いならカスタマーサクセス、というように、ボトルネックから順に役割を分けます。
- 引き渡しのルールを決める:次の段階に渡すときの条件(どんな状態になったら渡すか)と、渡す情報を決めます。
- 最終成果も全員で見る:自分の段階の数字だけでなく、受注や継続の数字も定例で共有します。
よくある質問
Q. The Modelは少人数の会社でも使えますか?
使えます。ただし最初から担当を分けるのではなく、段階ごとの数字の定義と引き渡しのルールを揃えるところから始め、ボトルネックの段階から順に役割を分けるのがおすすめです。
Q. The Modelとインサイドセールスの関係は?
インサイドセールスは、The Modelの4つの段階の1つで、集めたリードに連絡して商談の機会をつくる役割を担います。
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