この記事でわかること
- KPIツリーとは
- KPIツリーが重要な3つの理由
- 作り方とよくある失敗
KPIツリーとは
KPIツリーは、最終目標(KGI)を、それを生み出す要素(KPI)に分解し、さらに日々の行動の数字まで下ろして、木の形で表したものです。たとえば「月の新規売上」は「受注件数×平均単価」に、受注件数は「商談数×受注率」に、商談数は「アポ数×実施率」に、と分解していきます。
KPIツリーが重要な3つの理由
1. どこを動かせば目標に届くかがわかる
目標と行動が一本の線でつながるので、「売上が足りない」ではなく「商談数は足りているが受注率が低い」のように、問題の場所を特定できます。
2. チームで同じ数字を見られる
数字の定義と担当が決まるので、部署や人によって解釈がずれません。会議が数字の確認ではなく、打ち手の議論に使えるようになります。
3. 任せる範囲がはっきりする
ツリーの枝ごとに担当を置けば、「この数字はあなたに任せる」と渡せます。社長が全部を見なくても、組織が回るようになります。
作り方の手順
- KGIを1つ決める:月次売上、粗利、MRRなど、今のフェーズで一番大事な数字。
- 掛け算・足し算で分解する:漏れなく、重なりなく分けるのがコツです。
- 行動の数字まで下ろす:メンバーが毎日動かせる数字(架電数、提案数など)まで分解します。
- 定義・目標値・担当者を決める:各数字の数え方と、誰が責任を持つかを決めます。
- 実績を入れて、毎週見直す:作って終わりではなく、週次の定例で実績と比べます。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 数字を細かく分けすぎて、誰も見なくなる | 定例で見るのは5〜7個に絞る |
| 結果の数字ばかりで、行動の数字がない | いちばん下は、毎日動かせる行動の数字にする |
| 数字の定義が人によって違う | 「何をもって1件とするか」を文章で決める |
| 作ったあと更新されない | 週次の定例で実績を入れる運用とセットにする |
| 担当者がいない数字がある | すべての枝に責任者の名前を入れる |
ポイント
KPIツリーは「立派な図」を作ることが目的ではありません。毎週の定例で「どの数字が足りないから、来週は何をするか」が決まる状態をつくるための道具です。
KPIツリーは「立派な図」を作ることが目的ではありません。毎週の定例で「どの数字が足りないから、来週は何をするか」が決まる状態をつくるための道具です。
事業計画からKPIに分解し、予実管理を毎週回すまでの流れは、関連記事で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. KPIツリーとKGIの違いは何ですか?
KGIは最終的な目標(月次売上など)で、KPIツリーはそのKGIを、達成に必要な要素や行動の数字に分解して木の形にしたものです。
Q. KPIツリーはどのくらいの頻度で見直すべきですか?
実績の確認は週次がおすすめです。ツリーの構造そのものは、事業のフェーズや戦略が変わったタイミングで見直します。
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